長崎電気軌道 路面電車まつり
路面電車まつり
11月10日、長崎電軌軌道では第14回路面電車まつりが行われました。
今回はその浦上車庫会場を訪れたので、その写真などを載せていきます。
(画像多めなので、重いかもしれません)
電車まつりでは、他都市から譲渡された電車が遊覧電車として運行されます。
電車まつりの訪問は、この電車の撮影から始めることにしました。
今回使用したカメラは、
一眼レフ:Canon EOS KissDN (レンズ:EF 55-200mm Ⅱ USM)
コンデジ:FUJIFILM FINEPIX F770EXR です。
F770EXRは、前回の記事を書いた時には修理に出していました。
電車まつりの会場を少し通り過ぎたところにある、岩屋橋(いわやばし)電停で一眼を構えて遊覧電車を待ちます。
遊覧電車がやってきました。元都電2018号の、長崎電軌軌道700形701号です。
1955年に製造されました。
この電車が登場してあまり経たないうちに都電が廃止されてしまったので、東京よりも長崎で活躍している期間の方が長い車両です。
▲コンデジで後打ち。
一眼レフではやや鮮やかな仕上がりになるように設定してあるので、コンデジの画像は色あいが控え目に見えます。
この撮影をしたあと、浦上車庫会場へ向かいました。
点検・整備を受けている車両を見学することができます。
台車の展示も行われていました。吊り掛け駆動の台車です。
明治電車168号も展示されていました。
もう1両の遊覧電車、元仙台市電117号の長崎電軌軌道1050形1051号。
赤迫へ向かって出発していきました。
遊覧電車の運行ルート。電車まつり会場から赤迫へ行き、ふたたびまつり会場へ戻ってきます。
まつり会場でのみ乗降します。
会場内ではミニ3000形が走っていましたが、肝心の3000形は何かトラブルがあったらしく、修理中でした。他にもミニ列車がカーブで脱線するトラブルもありました。
▲脱線したあと、職員さんが乗って試運転をしていました。
そろそろ赤迫へ行った1051が戻ってくる頃だろうと思い、再び岩屋橋電停へ撮影に行くと…
電停に着くか着かないかという所でちょうど目の前を1051が通過していってしまいました。
あわててコンデジを取り出し、流しつつ後打ち。
▲まつり会場には、来年開催される長崎国体のマスコットキャラクター、がんばくんとらんばちゃんが来ていました。
▲電車まつり終了間際、電車グッズ販売コーナーでの1コマ。
▲架線点検車の展示。
記事の冒頭に載せていた、路面電車まつりの広告電車は、お絵かき電車になっていました。
11日からしばらくの間、市内を走ります。
路面電車まつりは午後4時で終了します。会場からは、3方向(赤迫、正覚寺下、蛍茶屋)へ無料の帰宅電車が運行されます。
蛍茶屋方面へは1051号、(上の写真は2010年11月撮影)
赤迫方面へは701号、
正覚寺下方面へは1803号(これは一般車両)が充当されました。
自分の家は蛍茶屋方面なので、1051号に乗りました。
▲がんばくんとらんばちゃんが見送ってくれました。
家の近くの電停で降りて、撮影再開です。
公会堂前電停で撮影。ここでは、電車が交差点を曲がって行く所を狙えるので、連写すれば正面から真横までの角度で車両を撮影できます。
後打ち。無難なショットが撮れました。折り返しの回送を待ちます。
10分後、1051が蛍茶屋から折り返してきました。夕日がスポットライトのように当たっています。
連写で。うーん、下のスペースが空きすぎましたね。
長崎電軌開通記念の日 168号特別運行
電車まつりの次の週の土曜日16日に、長崎電気軌道の開通記念の日168号特別運行が行われました。
168号電車は、製造から102年が経つ、日本で最も古い路面電車です。
長崎電気軌道は、1915年のこの日に営業運転がはじまり、今年で98年を迎えました。
168号については前の記事で詳しく書いたので、今回は主に写真を載せていきます。
今回使用したカメラは、
一眼レフ:Canon EOS KissDN (レンズ:EF 55-200mm Ⅱ USM)
コンデジ:FUJIFILM FINEPIX F770EXR です。
168号撮影
機種 | 撮影モード | Sスピード | 絞り | ISO感度 | WB | 撮影場所 |
---|---|---|---|---|---|---|
KissDN | Av(絞り優先) | 1/800 | f5.6 | 200 | オート | 諏訪神社前電停 |
機種 | 撮影モード | Sスピード | 絞り | ISO感度 | WB | 撮影場所 |
---|---|---|---|---|---|---|
KissDN | Av(絞り優先) | 1/800 | f4.5 | 200 | オート | 諏訪神社前電停 |
機種 | 撮影モード | Sスピード | 絞り | ISO感度 | WB | 撮影場所 |
---|---|---|---|---|---|---|
F770EXR | P(プログラム) | 1/320 | f4.2 | 100 | オート | 西浜町電停 |
機種 | 撮影モード | Sスピード | 絞り | ISO感度 | WB | 撮影場所 |
---|---|---|---|---|---|---|
KissDN | Tv(S速度優先) | 1/250 | f16 | 200 | オート | 賑橋~西浜町 |
機種 | 撮影モード | Sスピード | 絞り | ISO感度 | WB | 撮影場所 |
---|---|---|---|---|---|---|
KissDN | Tv(S速度優先) | 1/250 | f9 | 200 | オート | 公会堂前電停 |
機種 | 撮影モード | Sスピード | 絞り | ISO感度 | WB | 撮影場所 |
---|---|---|---|---|---|---|
KissDN | Tv(S速度優先) | 1/250 | f7.1 | 200 | オート | 松山町電停 |
機種 | 撮影モード | Sスピード | 絞り | ISO感度 | WB | 撮影場所 |
---|---|---|---|---|---|---|
KissDN | Tv(S速度優先) | 1/250 | f7.1 | 400 | オート | 五島町電停 |
両替のはなし
路面電車は、バスのように車内で運賃収受を行います。
運賃より多くのお金を入れてもおつりは出ないので、額を合わせるために両替する必要があります。
長崎電気軌道の車両は通常ワンマン運転ですが、168号はワンマン運転ができないので、営業時は車掌さんが乗っています。
168号に乗ったときに車掌さんに小銭の両替をお願いすると、小さな小銭入りの袋を渡されました。
破るのがもったいなくなってしまうような、透き通った袋です。長崎電気軌道では、以前はどの車両でも両替をすると運転手さんからこの袋をもらっていました。
2007年に、長崎電気軌道では「長崎スマートカード」というICカードで乗降するシステムが整備されました。
ドアの脇にはカードリーダーが設置されました。
両替・ICカードチャージ機能のついた自動運賃箱となりました。
両替は自動で行われるようになったので、袋で小銭をもらう機会はワンマン非対応の168号に乗ったときぐらいのものになりました。
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2013-10-20 明治時代の生き証人・160形電車
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2010-11-21【長崎電気軌道】路面電車まつりに行ってきました!(はてなダイアリー)